全体会議の検討事項:改善提案の確認
今回も引き続き、現場担当者を中心とした全体会議の残りの検討事項について考えていくことにします。前回までに、①営業の個別案件についての進捗状況の確認、②受注済み工事についての進捗状況の確認、について考えてきました。いずれの検討事項においても重要なのは、個別の案件毎に社内の統一した基準の中で進んでいくことです。その手段として私どもとして提案しているのが、担当者が集まってミーティングをしていくことです。
それでは、最後の検討事項になります、③営業情報、工事施工管理における改善提案の確認について考えていくことにします。
これは、①や②の項目にも重なることですが、きちんと別の検討事項として掲げることで、きちんとしたアクションプランまで落ちていくという大きな効果があります。
①や②の検討事項については、個別の案件毎の具体的な内容が多く、なかなか自分自身のこととしての認識が高まらず、報告を聞くだけという傾向があります。それを解消するためには、①や②で出てきているノウハウを、きちんと共有できるものにする作業が必要になるわけです。
それを実践する一つの手段として、全体会議の中の議題として、改善提案の確認を入れることにしています。よく担当者の方に聞くのは、「そんなことはみんな個々に改善していることだから、集まってわざわざ話することなんか必要ないのではないか」というコメントです。実際はそのとおりで、現場から出てくる改善案は、どれも基本的なことがほとんどです。
しかしそれが全員で実践されているかというと、ご説明するまでもなく実践はできていません。あくまで私どもの経験上の話ですが、理解はされていますが実践ができていない会社がほとんどなのです。実践していることと、していないことの結果の違いは180度違うということはご理解いただけると思います。
わざわざ全体会議で議題にあげるのは、アクションプランまで落とし込むためです。実践を決定し、できているかどうかのチェックまで確認するためです。それだけ、実践することにこだわりを持つことが、結果を出せるか出せないかの差になるわけです。
ポイント
全体会議で議題にするのは、
・アクションプランに落とし込むため
・決定事項の実施を確認するため
↓
実施に対するこだわりが、結果として表れる。