会議の重要性について考えてみる(4)

経営会議とは

前回まで建設業にとっての会議の重要性について考えてきました。それでは、どのようなことを具体的にミーティングで詰めていけば良いのか考えていくことにしましょう。

もちろん実施される会議の参加メンバーによって項目は違ってくることになります。まずは、「経営会議」と私どもが呼んでいる、経営陣と管理職クラスが参加する会議について考えていくことにしましょう。

そこで検討する一番重要なポイントは、会社全体として立てた計画を達成できているのかということです。具体的に言いますと、経営計画で立てた目標の達成度を検証し、達成できていない場合は新たなアクションを決定していくわけです。最低でも月一回は実施してくださいとお願いしていますが、まず必要なことは計画を月次展開していくことであると私は考えています。

一般的に経営計画は3年から5年程度で計画されていることと思います。つまり年次ベースで計画が策定されているわけです。それを経営会議で検討していくためには、再度年次ベースから月次ベースへの展開が必要になってきます。年次の利益計画を月次ベースに細分化して検討していないと、計画に対しての進捗状況、達成状況が分からなくなります。

ここで月次展開するべきことは、利益計画の数値だけでなく行動も月次展開する必要があるということです。社内、社外の環境を分析し、戦略、戦術を経営計画では明文化しているわけです。その戦略そして戦術を月次展開しないと、利益計画の数値同様に進捗状況、達成状況が分からなくなるからです。

私どもではその月次展開したものを、アクションプランと呼んでいます。戦略→戦術→アクションプランへと具体化していきます。具体化、つまり実際の行動が起こせるレベルまで細分化することです。

当たり前ではありますが、経営計画がなければ経営会議開催の意義は半減するといえると思います。経営計画は目指すべき姿へ向かうための道しるべです。道しるべがない状態で、日々の行動を検証すると、場当たり的な行動しか決定できないのはご想像いただけるかと思います。

 ポイント 

経営会議は、
・最低でも月1回のミーティングが重要。
     (経営計画を月次展開することが必要)

・経営計画の月次展開では、利益計画だけではなく、行動計画も月次展開する必要がある。

関連記事