今回は、ついつい悪いところばかりに目が向いてしまう中小企業様が自社のチャームポイントを再認識することで、会社にメリットが大きいことを話し、気づきに繋がればということをテーマにしています。
実は、経営計画を立てていく上でも重要な視点なのです。
私どもみどり合同経営は、中小企業様の経営コンサルティングをさせて頂く中で、経営会議への参加、経営計画の策定など、社長様はじめ経営幹部の方との打ち合わせやご訪問時の状況を通して、ご会社の素晴らしさに感銘を受ることが多くあります。
その時、「素晴らしいですね」とお声掛けすると、
「どの企業でもやっていることでしょう?」
「こんなの当たり前のことでしょう?」
と怪訝な顔をされることがよくあります。
「自社で当たり前にやっていることが、他社では出来ていない(取り組めない)」いうことに、気が付かれていないのです(残念ながら、他社が当たり前に取り組んでいるのに、取り組めていないという、逆のケースもあるのですが・・)。
確かに、自分自身の長所がなかなか分からないのと同じで、自社の、いいとこは、わかりづらいですよね。
重要なことは、今後も続くであろう厳しい環境を乗り切っていくには、「悪いころを改善する」という視点に加えて、「いいところをトコトン伸ばしてい、他社と差別化を図る」という視点も重要になる、ということです。
本記事では、『新規事業を経営革新計画として進めたらどうか』と弊社が勧めしたご企業様の事例を通じて、企業様がご自身の魅力を再認識し、それ生かして、新規事業の経営計画策定→行動として取り組む姿をお届けします。
また、ご存知の方が多いと思うのですが、2013年3月に中小企業金融円滑化法の期が終了しました。
本法律の支援を受けるためには、実現可能性の高い抜本的な経営計画(実抜計画と呼ばれるもの)の策定が必要になるのですが、ここで求られるのは、字のとおり、「実現可能性の高い」点です。悪いところ(問題点)だけを改善すれば、業績は改善するでしょうか?
お分かりのとおり、よいところを活かし差別化して、他社との競争に勝つ手段武器)も持たないと、業績を改善すること、つまり実現性を高めることは難しいと思います。
次回コラムから、具体的な会社の事例をもとに自社のチャームポイントを再認して活用していく姿を、是非ご参考にして頂けたらと思います。
この記事の執筆者
澤田 兼一郎
(株式会社みどり合同経営 代表取締役/中小企業診断士)
立命館大学経済学部経済学科卒業、第二地方銀行を経て当社に入社。中小企業を中心に、経営計画や事業計画の実行性を高める、現場主義のコンサルティングを実施。
特に中小建設業、製造業の経営管理体制の構築、実行力を高めていく組織再構築等のノウハウ等について評価を受ける。
この記事の執筆者
澤田 兼一郎
(株式会社みどり合同経営
代表取締役
中小企業診断士)
立命館大学経済学部経済学科卒業、第二地方銀行を経て当社に入社。中小企業を中心に、経営計画や事業計画の実行性を高める、現場主義のコンサルティングを実施。
特に中小建設業、製造業の経営管理体制の構築、実行力を高めていく組織再構築等のノウハウ等について評価を受ける。