前回までのところでDCF法についてお話してきましたが、DCF法は誰にでも簡単にできる方法とはいえません。そこで、今回はDCF法に比べて簡単に株主価値を計算できるマルチプル法についてみていこうと思います。
マルチプル(multiple)法は、評価しようとする会社と類似した上場会社の財務数値(純利益、純資産など)と株価の比率(評価倍率)を使って株主価値(あるいは株価)を求める方法です。
株主価値は下記のように計算できます。
株主価値 = 評価会社の財務数値(純利益、純資産など)×類似会社の評価倍率