サウスウェスト航空に学ぶ①

今日は、冬の時代の航空業界にあって、驚異の業績を維持し続ける、米国の、「サウスウエスト航空」の経営手法を、一緒に見ていきたいと思います。

何はともあれ、サウスウエストの業績、内容、実力の一端を、見てみましょう!

1.財務内容が抜群であり、業績も極めて安定している。
激動の米国航空業界にあって、73年以降、一度も赤字になっていない、唯一の航空会社です。中規模ながら、格付けでも、航空会社としては、米国でNo.1の、Aマイナス(S&P社)を誇ります。

2.基本的に従業員を一度も解雇していない。
同社は70年代初頭の資金難の時代に3人の従業員を解雇したが、直ぐに復帰させました。そして、それ以来、一人もレイオフ(解雇)していません。
これは、米国航空業界にとっては、異例のことです。

3.顧客満足№1である。
87年にDOT(米国の統計機関)の統計調査が開始されて以来、同社は常に、顧客満足部門で、最高の地位を保っています。

4.安全度№1である。
大事故を起こさずに運行した回数と、乗客数でも、同社は航空業界でトップの座にあります。

如何ですか?その他にも色々ありますが、同社がいかに優れた航空会社であるかが、おわかり頂けたと思います。

それでは、次に、同社が顧客に指示されている理由になりそうな様々な要因を並べ立ててみましょう・・・

1.どこよりも価格が安い
通常、同一路線の他社の約半額の航空運賃です。これを実現させるために同社は後で述べる、実に様々な企業努力を行っています。

2.上質のサービス
とにかく、同社の従業員は、常にお客様へ最高のサービス精神を発揮し続けます。時には、客室乗務員が、機内上部の荷物入れから、いきなり顔をだしてびっくりさせるなど、とにかくサービス精神が極めて旺盛です。

3.時間厳守、貨物扱いも安全
よくある遅刻した乗客を待って、離陸が遅れると言ったようなことはありません。同社のフライトは、時間厳守でも有名です。また、荷物の扱いにも定評があります。

4.安全性もナンバー1
上記でも述べたとおり、その上、フライト自体の安全性も、常にナンバー1を誇っております。

どうですか?これなら皆さんも、他社より、サウスウエスト航空を使ってみようかなという気に、なりますよね? (^-^)

さて、それにしても同社だけが、今まで言ってきたことが可能になった訳は、何なのでしょうか?
こんな出来過ぎた話ってあるんでしょうか??
どうして、他の航空会社は、まねができなかったのでしょうか?

次回は、その謎に迫っていきたいと思います。

 

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