前回は情報のリストラクチャリングのまとめとして、アクションプランの一例である、資金回収についてお話しました。
私どもがすばらしいと感動できるアクションプランは現場に関わる件数が増えれば増えるほどたくさん出てきます。工事の段取り、外注先への交渉、集中購買、内製化等々数え切れないくらいのアクションプランが生まれ、そして実践されています。
これはどのような過程を通じて出てきているのかを再確認してもらいたいと思います。くどいようで申し訳ありませんが、すべて情報共有を通じて出てきているものであるということです。
情報共有とはいったいなんでしょうか。ただ管理資料を作ることでしょうか?
パソコンでDBを作ることでしょうか?私はそれだけでは、情報共有とは言えないと思います。つまり、それを利用したミーティング、会議を行い、次に向けての行動計画を立てていくということになるではないでしょうか。行動計画、「いつ、だれが、なにをするのか」を決めることです。
そして一番重要なことは、徹底的に顔をつき合わせて議論をすることです。結局人間は、顔を見て話をしないと分かり合えないと思いますし、そもそも会社でのミーティングは現状認識を共有し、行動計画を立てることを目的としている場合がほとんどですから、行動してもらう為に納得してもらうという作業が必要なわけです。そうしないと「絵に描いたもち」になりますから。お分かりのとおり、納得してもらう作業とは結局議論してお互いの信頼関係を構築するといことですから、「顔をつき合わせて徹底的に議論する」ということになるわけです。
私は、このような些細で当たり前の積み重ねが、最終結果に出てくると考えています。あくまで私の考え方や少ない経験の中での話しですが、当たり前の積み重ねが、良い結果をもたらすと肌身で感じています。社内にある整理された事実の情報から、たくさんのアクションプランを導き出す会社ほど、業績を回復する近道を行っていると言えるのではないでしょうか。