再生のポイント 3つのリストラ「意識」「管理」「情報」

通常の企業再生の流れ
まず、通常の企業再生における大まかな流れを説明します。

(1)現状把握
財務面、事業面を過去のデータに基づき、企業の現状把握を行います。いわゆる、デューデリです。もちろん、数値だけでなく、「人材」がどの程度残っているのかの把握も必要です。資金繰りも重要であるのは、言うまでもありません。

(2)財務・事業・業務のリストラ案策定、出口の決定
・財務リストラ(分かりやすく言うと、資産売却して、負債の圧縮をすること。)
・事業リストラ(分かりやすく言うと、儲かっている事業を残し、儲かっていない事業を辞めるか売却すること)
・業務リストラ(分かりやすく言うと、入り(収入)と出(経費)の見直しをすること)

(3)利益計画とキャッシュフロー計画
(2)のリストラに基づいて、利益計画を策定。その上で、キャッシュフロー計画つまりお金が回るのを検証します。

(4)(1)~(3)をまとめて、再建計画書を策定し債権者へ説明
つまり、再建計画を銀行へ説明、資金協力を依頼するのです。

(5)再建計画の落とし込み
各種リストラ案を会社へ落とし込んで、計画を達成していきます。

これが大まかな流れです。現在は、再建計画書を策定するにあたっては、県ごとにある中小企業再生支援協議、メイン銀行、もちろん当社のようなコンサル会社など、第三者機関の手伝いを得られやすいこともあり、かなり内容が濃いものまで策定できます。

問題はそれ以降です。この計画をどのように実行していくのか・・・。その時に、「意識」「管理」「情報」の3つの切り口でリストラをしていけば、計画を達成できるような、会社組織に変革ができていくのです。これは、再建計画書を策定していく段階から同時に進んでいくもので、「再建計画の縁の下の力持ち」といったイメージでしょうか。

3つのリストラ「意識」「管理」「情報」とは、具体的にどのようなものなのか、考えていきましょう。

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