受注工事業を参考に、必要管理について考えています。今回も引き続き「過去の管理」について考えていくことにします。
試算表を価値あるものにする為には、
(1) スピードがあり
(2) 比べる対象があり
(3) 分かりやすいこと
の3つの条件が揃うことが必要で、(1)スピードがあり、(2)比べる対象がありについて前回までで説明しました。それでは今回は(3)分かりやすいことをについて説明します。
(3)分かりやすいとは、その意味のとおり、分かりやすくすることです。
一般的な試算表は、その結果しか示していません。それを見ても、試算表を見慣れている人であれば理解はできますが、経営者、従業員にすぐに、会社の状態がわかる資料ではありません。まさしく、不親切な資料です。
ですから、(2)比べる対象があり、でも述べました比較対照と並べ、しかも図解し見た方が分かりやすい資料にする必要があるわけです。
その辺りのプレゼン資料作りは、システムエンジニア出身の小池コンサルタントや当社会計部門の得意分野です。会社に応じた価値ある試算表にする為にも、分かりすい資料は重要なポイントです。私どもでは、会社ごとに応じた資料作りを日々オーダメイドで提供しています。
これまで説明してみましたとおり、「管理」のリストラクチャリングにより、管理のしくみを構築し、各視点に対応した管理資料が出てくるようになります。だからといって、資料がでて業績が回復するわけではありません。
今度はこの資料をどのように利用し、業績向上、回復につなげていくのか考えていかなくてはなりません。それでは、それを次回より「情報」のリストラクチャリングで考えていくことにしましょう。