受注工事業を参考に、必要「管理」について考えています。今回も引き続き、(2)リアルタイムの管理について考えていくことにしましょう。
実際に落とし込みをしていく中で重要なポイントは、個々の従業員の長所を把握した上で、設計図を修正しながら実務に落とし込んでいくことにあります。この辺を杓子定規に設計図どおりに落と込もうとすると、業務が流れなくという事態になり兼ねないのです。
意識のリストラの所でも述べましたが、まず一人一人の従業員とのヒヤリングを実践しています。その中で、長所短所の把握をしておくことが重要になります。また、人間関係の把握も必要です。
実は再生が必要な中小企業の場合、従業員同士の人間関係も悪化していることが驚くほど多いのです。そのよう会社では、仕事の重要性や緊急性を無視され、担当者の好き嫌いで業務の順番を決めていることが多いのです。ですから、調整しながら業務フローを落とし込む必要性もあり、人間関係の把握が必要なのです。
この辺りの業務を現場の人材にあったように、泥臭い落とし込みをしていくのが、メイン担当の山下コンサルタント、管理会計部門担当の北野税理士になります。
ボトルネックを改善した通常業務フローの落とし込みを終えると、ここで発注書の発行と入力の業務を落とし込んでいくことになります。発注書の発行は、工事の管理担当者の仕事で、入力は間接部門担当者の仕事になります。
人材も時間も限られた中での落とし込みですから、通常3ヶ月から4ヶ月で、通常業務として流していくことにしています。ここでの落とし込みのポイントは
(1) 徹底的した明文化(目に観える化)
(2) 業務期限の全体チェック
(3) 管理資料からの結果報告の情報開示
になります。
それでは次回、順番に落とし込みのポイントを見ていくことにしましょう。