2011年12月8日号【みどり合同経営メールマガジン】 「今からでも遅くない、本物の会議をやろう!」 経営会議の管理資料を作成しよう!付加価値って何?

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◆☆◆☆◆☆                       2011年12月8日号
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皆様こんにちは、みどり合同経営です。
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早いもので今年最後のメルマガとなりました。
「読んだよ!、次はどうなるの?」など皆様からの声に
励まされて頑張っております。今月も最後までお付き合いください。
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▼ INDEX

<好評連載中>

■ 今からでも遅くない、本物の会議をやろう!
  第8回 経営会議の管理資料を作成しよう!(その2)

■ 「製造業の社内活性化のプロセス  ~脱社長依存体質!~」
  第6回 A社の組織作りに向けた取り組みついて

<お知らせ>

■『誰かに聞いてみたかった 中小建設業お金の話』 好評発売中!

■『業種把握読本 ~内外環境の見どころ 業界展望の勘どころ~』
 皆様にご好評頂き、9月20日に増刷(第4刷)致しました!!

■お問い合わせ先      <メール配信の中止及び設定の変更等>

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今からでも遅くない、本物の会議をやろう!

第8回 経営会議の管理資料を作成しよう!(その2)

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A社は、地方の設備工事会社です。経営改善をスピードアップするためには、ま
すは経営会議を開催し経営幹部でもある各部門長の意識改革から着手すること
にしました。

第一回の経営会議のあと、会議資料について社長、藤村総務部長と打合せを行
い、売上高重視ではなく、利益重視の意識を持ってもらうためにどのような管
理資料がよいのか検討しました。

私:「やはり月次試算表そのままでは、分かりにくいので、EXCELにて資料を作
  成しましょう。一口に利益と言っても色々とありますが、何を重視すればよい
  のか分かりますか?」

藤村総務部長:「まずは、工事利益でしょう。その次は営業利益だと思います
          が・・・。」

私:「そうですね。付加価値はご存知ですか?
  簡単に当社を例にとって説明すると
 
付加価値=売上高(完成工事高等)-(材料費+外注費+工事経費)

となり、付加価値から労務費、減価償却を差し引くと工事利益になります。」

社長:「工事利益の方が皆慣れていると思うのだが、付加価値を取り上げる
    理由は?」

私:「ここが重要です。当社では現場従業員の給料等は労務費に計上されてい
   ますよね。それに当社では、現場に従事する従業員はすべて正社員です
   よね。
   現場の仕事があっても無くても労務費は一定に発生します。
   減価償却はお金が出ていかない費用です。言い換えると労務費と
   減価償却費は、工事(仕事)があっても無くても掛かる費用ですよね。
   付加価値より前の売上高、材料費、外注費、工事経費は工事が
   無ければ発生しませんよね。」

藤村総務部長:「なるほど、色々ある利益の中で一番シンプルで分かりやすい
          のが付加価値ということですね。」

私:「おっしゃる通りです。言い換えれば付加価値から労務費や販管費(事務
   所を維持するための経費、役員、間接部門の人件費、もっと言うと
   支払利息、税金、借入金返済原資を賄わないといけません。
   これらを賄えないと会社は成り立っていきません。」

社長:「付加価値の概念はよく分かったが、当社に付加価値はいくら必要
    なのか?」

次回は、実際のA社の数値を使って説明したいと思います。

みどり合同経営 コンサルティング部門
コンサルタント 山下晶子
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/yamashita/

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『製造業の社内活性化のプロセス ~脱社長依存体質!~』

第6回 A社の組織作りに向けた取り組みついて

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皆様こんにちは。
前回は、社長依存となっているA社(金属プレス加工)の事例において、何で
も社長が問題解決をしてしまうのではなく、従業員が自主的に考えて行動して
いく組織づくりの必要性についてお話しました。

もちろん社長ご自身も、以前から「どうして従業員は、自分で考えて動いてく
れないのかなー」とか「なんで自分の指示がないと、仕事が廻らないのかなー
」という気持ちを強くお持ちでした。
しかしながら、社長のカリスマ性が仇になっていたのは、前回お話したとおりです。

そこで我々は、社長や業務部長、経理部長と相談し、課長クラスを中心に
プロジェクトチームを作って、お客様や自分達の会社のことをじっくり考える
機会をもち、現状認識ひいては、問題意識を高めいくことをやってみようと
いうことになりました。

少し余談になりますが、問題点を共有していくことで、行動計画、最終的には
経営計画を策定していくことを目標にしています(経営計画は、数値計画とそ
れを達成するための行動計画から構成されます)。

さて、メンバーは、業務部長と経理部長にも入っていただきましたが、あくま
でも中心メンバーはS課長(量産)およびT課長(試作)とし、そのほか生産
計画や検査を担当している主任クラス数名にも参加してもらいました。

プロジェクトの第1ステップは、社内の課題抽出です。これにあたり、まずは
社内の業務活動を、業務の流れをベースに、
試作(技術営業)⇒仕入⇒量産⇒営業
という4つの活動に大まかに区切りました。

そして、活動ごとに求められる役割と現状の実態(強みや問題点)を話し
合いました。
A社で特に意識したことは、活動ごとの分析も重要ではありますが、同時に全
体の流れを見ていくことも大事だということです。

たとえば、「試作」では、よい試作品を作ることのみならず、その後の「量産」を
スムーズに立ち上げるという観点からも見ていく必要があります。
試作品は一品物ですから、とりあえず時間やコストをかければ、図面通りに
仕上げることはできます。
しかし、量産になると、そうもいきません。

そこで、顧客から提示された図面に対し、「これは絶対に守ってもらわないと
困るが、これはどっちでもいい」というような顧客の本音を確認した上で、製
造の造りやすさを図面に織り込んでもらえるように提案する。
その上で、試作品を供給するというのが、「試作」に求められる役割だろうと
いう話になりました。
「試作は良かったが、量産でトラブル続き・・・」という現状を、見直して
いこうということです。

次回からは、このような切り口で、プロジェクトメンバーが抽出していったA
社の課題について、お話していきたいと思います。

みどり合同経営 コンサルティング部門 副部長
シニアコンサルタント 澤田 兼一郎
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/sawada/

みどり合同経営 コンサルティング部門
中小企業診断士 犬飼あゆみ
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/inukai/

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『業種把握読本 ~内外環境の見どころ 業界展望の勘どころ~』

弊社、藤井一郎編著『業種把握読本 ~内外環境の見どころ 業界展望の勘ど
ころ~』(金融ブックス)が昨年11月29日発刊されました。
お陰さまで、皆様よりご好評を頂き、9月20日に第4刷を増刷致しました。

本書は、企業経営者様の経営戦略構築や、金融機関担当者様に取引先企業の業
務改善や目利きに役立てていただけますよう、業界の環境と展望の実態を、各
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対象業種は全25業種。そのうち、弊社コンサルタント 犬飼あゆみも1業種
(旅行業)を担当しております。
金融機関の担当者様はもちろん、企業経営者様にも、自社を取り巻く環境が大
きく変化する中での経営の舵取りに、ぜひお役立ていただけましたら幸いです。

 

【著 者】 味香 興郎 ・ 藤井 一郎 編著
【定 価】 2,520円(税込) 【判 型】 A5判
【ISBNコード】 978-4-904192-28-3
【頁 数】 374頁 【発行日】2010/11/29 第1版第1刷
【金融ブックス ホームページ】
http://www.kinyubooks.co.jp/bin/cartpro/cart.cgi?id=ISBN978-4-904192-2
8-3

※書籍購入を希望される方は、弊社に直接ご連絡頂いても結構です。
TEL 087-834-0301(担当:山下、犬飼、三谷)

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弊社専務取締役 藤井一郎、弊社コンサルティング部副部長 澤田兼一郎編著

「誰かに聞いてみたかった 中小建設業お金の話」(建通新聞社)が発刊され
ました。(2010年10月5日発行)

○運転資金が足りない…
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企業経営には「お金」にかかわる悩みが何かと多いものですが、本書では中小
建設業に的を絞り、金融機関との付き合い方、経営管理、公的制度の活用など
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補助金、公的金融機関の融資制度なども幅広く紹介しています。経営の指針と
してぜひご活用頂けたら幸いです。

【編集・執筆】 藤井 一郎 ・ 澤田兼一郎 編著
【執筆】 山下晶子、犬飼あゆみ、三谷利恵、北野里美
【定 価】 2,300円(税込) 【判 型】 A5判
【ISBNコード】 978-4-903437-13-2
【頁 数】 193頁 【発行日】2010/10/5 第1版第1刷
【建通新聞社ホームページ】
http://www.kentsu-it.jp/book/9784903437132.html

※書籍購入を希望される方は、弊社に直接ご連絡頂いても結構です。
TEL 087-834-0301(担当:山下、犬飼、三谷)

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【本社】東京都新宿区荒木町2-3
(社)金融財政事情研究会 セミナーハウス4F
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