みどり合同経営メールマガジン 2015年7月10日号を発行しました

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◆☆         みどり合同経営 メールマガジン
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◆☆◆☆        http://ct.mgrp.jp/index.html
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◆☆◆☆◆☆                 2015年7月10日号
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皆様こんにちは、みどり合同経営です。

このメールマガジンは、ご縁を頂いた方に配信しています。
配信不要の場合は、恐れ入りますが、末尾に記載しております方法にてご連絡
をお願いいたします。

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▼ INDEX

<好評連載中>
■ 自称”若手コンサルタント”がお送りします!
「運送業」の課題解決の着眼点 『荷主の動向を掴む』(2)

■ 今日から実践!基本からの生産管理
第16回 本当は難しい生産現場の5S

<セミナーのご案内>
■みどり合同税理士法人グループ 「みどり節税相談会」

<お問い合わせ>
■ メール配信の中止及び設定の変更等

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  新連載:自称”若手コンサルタント”がお送りします!
  「運送業」の課題解決の着眼点 『荷主の動向を掴む』(2)

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みなさん、こんにちは!
今回は前回より引き続き、『荷主の動向を掴む!』をテーマに、
H社の最近の取組をみていきます。

■顧客深耕のためのエリア拡大を狙う

現在、H社では主要取引先の1つである全国リース(株)(仮称)の仕事に
ついて、対応可能エリアの拡大を狙っています。全国リースは建設現場や
イベント会場で用いる設備等のリース・レンタルを全国展開している会社
です。H社ではこれまで一部のエリアの運送を担ってきましたが、全国
リースとの日々のやり取りで、他エリアで対応が可能な業者が少なくなり
困っていると聞くことが増えています。
H社が対応可能エリアを拡大するためには、新たな拠点と全国リース用の
倉庫を設けることが必要となりますが、これまでに培った倉庫業のノウハウを
もとに、全国リースの物流全体を担うような提案を検討しています。

■スムーズな配車能力を強みに

全国リースに対してこうした働きかけをしようとしているポイントに、
H社の配車能力が強みとしてあります。全国リースの荷物は工事やイベント
現場向けの運送であり、早朝や深夜などの時間帯の対応や、工事やイベント
終了後の運送で、具体的な出発時間の予測が難しい不規則な時間での対応が
求められます。そのため、運転手や車両の確保、運行時間の管理など配車には
熟練したノウハウが必要となりますが、H社では自ら運転手として全国リース
の荷物を担当していた営業所長が、諸条件や現場の負担感を理解した上で、
配車を担当していることがスムーズな対応につながっています。

また、自車だけで対応できない場合、傭車を確保することになりますが、
ここでの協力会社との関係づくりにも常に気を配っています。例えば、
深夜に傭車を手配する場合には、傭車を先に帰らせて拘束時間を短くし、
現場には自社の運転手が最後に残るように指示を出しています。
このようにして、傭車対応をしてくれる協力会社との関係を保ちながら、
全国リースからも安心や信頼を得ているのです。

■現場との一体感が荷主の動向を掴むカギに

このような配車管理は他の運送会社では十分に対応できないことから、
H社は全国リースに対する運賃の交渉力も強化することができ、定期的に
運賃の値上げ交渉を行うこともできています。
H社では売上の一部が運転手の給与になる歩合制を取っているため、自社の
運転手にとっても全国リースの荷物を担当することはメリットになって
いるのです。
H社にはいくつかの営業所があり、各所長が担当エリアの配車を行っていま
すが、社長や各所長が元は運転手であること、現在でも状況に応じて社長や
所長自ら運転手として現場に出ているということが、このようなノウハウ
蓄積の礎となっています。運転手だけに現場を任せるのではなく、経営陣も
自ら出向くことで、現場との一体感が生まれ、現場の生の声や課題、荷主の
動向を掴むことにつながっているのです。

今回検討している運送エリアの拡大は、新たなエリアに拠点や倉庫を設ける
ようになるため、決して容易ではないと考えています。そこで、用地開拓や
人員配置などを含め、毎月の会議で戦略や実際の計画について、目線合わ
せをしながら、議論を重ねています。自社や取引先が置かれている環境を
的確に、タイムリーに捉え、これまでに蓄積してきたノウハウを活かして、
中長期的な目線で事業展開を考えていることが、H社のポイントだと考えて
います。

執筆者:
柏野里奈(コンサルタント)
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/kashino/

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  今日から実践!基本からの生産管理
  第16回 本当は難しい生産現場の5S
 
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前回は、生産工程の時間測定で問題を見つけたZ社の事例をご紹介しました。
今回は、5S活動の取り組み方について考えてみましょう。

■生産現場で大切な5S活動
5Sとは、ご存じのように 整理・整頓・清掃・清潔・しつけ の
ことです。一般的に「整理整頓」は、片付けの意味で一体として用いられる
ことが多く、個々の言葉の意味を深く考えることはあまりありません。
しかし、5S活動では以下のように考えます。

整理 : 必要なものと不要なものを分けて不要なものを捨てること
整頓 : 必要な物を決められた場所に置いてすぐ使える状態にして
おくこと
掃除 : 職場をきれいにして気持ちよく働ける環境にすること
清潔 : 整理・整頓・清掃の状態が維持されていること
しつけ: 決められたルールを守りこれを習慣化すること

このように、意味を明確にすることで、活動が行いやすくなるのです。

では、なぜ、多くの生産現場で5S活動が行われているのでしょうか。
それは、5S活動が「当たり前のことが、当たり前にできる職場」づくりに
つながるからです。そしてその結果、(1)安全な職場、(2)快適な職場、
(3)効率的な職場を実現することができるからです。

■難しい生産現場の5S
整理・整頓・清掃・清潔・しつけ と言えば、「当たり前」のことで、
今さら言われなくても、と感じます。
しかし、現実にはこれが出来ていない現場は多くあります。
例えば、5Sというスローガンを掲げているだけの会社、管理者は言うだけで
行動せず社員の自主活動に任されていて実行されていない会社、一時的には
積極的に取り組んだもののマンネリ化している会社などです。

簡単に思える5S活動ですが、「できそうでできない」どころが、
難しいところなのです。5S活動が進まない現場の管理者が良く言う言葉に
「なんで当たり前のことができないのだろう」というのがあります。
その原因は、「人は安易な方向に流されやすいから」であり、
「管理者自身が本気になっていない」からです。

5S活動が進まない現場では、以下のような意識が隠れていることがよく
あります。

1.いまさら「整理・整頓」なんてやっていられない
2.どうせすぐに汚くなるからやってもムダ
3.「整理・整頓」しても生産量が増える訳ではない
  (生産の作業をした方が良い)
4.整理されてなくても俺には必要なものの置き場が分かるから困らない
5.他の仕事で忙しくて「整理・整頓」をやっている時間がない

これでは、5S活動は進みません。「5S活動を行う」と宣言したのに
この状態では、見て見ぬふりをする現場、問題を叱れない現場になってしまい
ます。これでは、取り組む意味がありません。
このような意識は、以下のような考え方と同じことです。

1.私は、5Sの効果を認めませんし、大事だとも思っていません
2.私は、ルールを守りません
3.仕事はきちんとやって成果も出していますから余計なことはしなくても
 良いのです
4.自分さえ仕事が出来れば良いので、他の人の仕事のしやすさは気にしま
 せん
5.今後も、ものを探す無駄な時間を使い続け、まわりにも不快な環境を
 与え続けます

これでは安全・快適・効率的な現場になりません。こうならないためには、
現場の全員に対して、「会社が5S活動を行う意義」を理解してもらう
ことが大切です。

■5S活動定着のポイント
5S活動を定着させるためには、管理者自らが率先して5Sを行う、
あきらめずに継続する、組織全体として良い習慣づくりを目指す、
ルール違反などの行動は相互に注意しあって改善する ということが
必要です。5S活動は掛け声だけでは進みません。
管理者があきらめた時点で活動は終わってしまうのです。

本来、「当たり前」であるはずの5Sができていない職場では、
「決められたルールが守られない」訳ですから、どんなに新しい
経営戦略や改善活動に取り組んでもきちんと実行することができません。
ですから、改善効果を上げることができないのです。
常に原点にかえり、基本を徹底することが大切です。

また、5S活動は生産現場だけのものではありません。事務作業や
店舗作業などにおいても基本となる大切な活動です。

次回は、5S活動を定着させたKS社の事例をご紹介します。

執筆者:
澤田兼一郎(中小企業診断士)、犬飼あゆみ(中小企業診断士)
執筆者ご紹介 → 
http://ct.mgrp.jp/staff/sawada/
http://ct.mgrp.jp/staff/inukai/

アドバイザー:
MABコンサルティング 中小企業診断士/一級建築士 阿部守先生

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参加費 :5,000円(税込)
定 員 :限定10名様(組)   
会 場 :みどり合同税理士法人 高松市塩上町3丁目1-1
主 催 :みどり合同税理士法人グループ
      ・株式会社みどり財産コンサルタンツ

詳しくはホームページをご確認ください。
https://www.mgrp.jp/archives/2442/

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参加費 :3,000円(税込)
定 員 :限定30名様 定員になり次第締め切らせていただきます。
会 場 :みどり合同税理士法人 高松市塩上町3丁目1-1
主 催 :みどり合同税理士法人グループ

詳細・お申込方法はホームページをご確認ください。
https://www.mgrp.jp/archives/2446/

<お問合せ・お申込み>
 みどり合同税理士法人グループ
 顧客サービス室 久保、山下
 TEL:0120-310-344/087-862-5033
 FAX:087-834-0882

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■みどり合同経営 Information
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■お問い合わせ先・ホームページ■

株式会社みどり合同経営

【本社】東京都千代田区神田多町2丁目1番地 神田Y5ビル 2F
Tel 03-3258-5271 Fax 03-3258-5279

【高松】香川県高松市塩上町3丁目1-1
Tel 087-834-0301 Fax 087-834-0882

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メールマガジン発行責任者 藤井 一郎  03-3258-5271

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