みどり合同経営メールマガジン 2015年4月3日号を発行しました

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◆☆         みどり合同経営 メールマガジン
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◆☆◆☆◆☆                 2015年4月3日号
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各地で美しい桜が見られるようになりました。
新しい出会いの季節。1つ1つの出会いを大切にしていきたいですね。

このメールマガジンは、ご縁を頂いた方に配信しています。
配信不要の場合は、恐れ入りますが、末尾に記載しております方法にてご連絡
をお願いいたします。

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▼ INDEX

<新連載>
■ 自称”若手コンサルタント”がお送りします!
「運送業」の課題解決の着眼点
実車率の向上『実車率って上げられるの!?』(1)

<好評連載中>
■ 今日から実践!基本からの生産管理
第14回 改善の基本は現場の観察

<セミナーのご案内>

<お問い合わせ>

■ メール配信の中止及び設定の変更等

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  新連載:自称”若手コンサルタント”がお送りします!
  「運送業」の課題解決の着眼点
実車率の向上『実車率って上げられるの!?』(1)

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みなさん、こんにちは!
今回は連載の最初のテーマとして『実車率』についてお話します。

運送業は「荷物を積んで走ってナンボ!」ですので、運送業の経営者の
みなさまにとって『実車率』は重要なポイントではないかと思います。
しかしながら、『実車率』を上げることは難しく、悩ましい課題では
ないでしょうか。

『実車率』とはご存知のとおり、総走行距離に対して、実際に車両に荷物を
積んで走行した距離のことをいいます。例えば、発便では荷物を積んで
走行し、帰便は荷物を積まずに空車でもとの場所まで走行すると、
実車率は50%となります。
したがって、「発便だけでなく帰便も実車走行し、無駄な走行をしない
ようにする」=「実車率を上げる」ことが重要となるのです。

それでは、私が実際にお手伝いをさせて頂いている企業を例に、実車率を
上げていく取組をいくつか見ていきたいと思います。

今回、例とするのは東京から約2時間程度の位置にある企業で、一般貨物の
輸送を担っておられます(以下、F社といたします)。
もともと、F社は関係会社の荷物の輸送を担っていましたが、他社の仕事も
請け負うようになり、その後は長距離、短距離問わず依頼される仕事は
ほとんど全てを扱ってきてきました。

しかし、帰便の荷物を確保しないままに仕事を受注することもあったため、
発便は当然実車での走行になりますが、帰便は空車での走行となり、
実車率50%以上を維持することが非常に難しい状態にありました。

そこで、受注している仕事の内容(どこからどこまで走っているのか、
帰便は実車なのか空車なのかなど)を細かく検証していきました。

すると、長距離の仕事では帰便の荷物を確保することが難しい状態でし
たが、F社と東京を往復する短距離の仕事では帰便も十分に荷物を確保
できているということが運転日報や運行管理データから分かったのです。

そこで、長距離の仕事は「確実に帰便の荷物を確保できる仕事」を
優先的に受注するようにしていったところ、空車での走行がグンと減り、
実車率を上げていくことができたのです。

当然、全ての運送業のご会社でこの判断が正しいということではありません。
F社がこのような選択をできたのは、東京からの立地が良いために比較的
短距離の仕事を確保しやすいことや、関係会社の荷物の輸送量が増えつつ
あったために、仮に一部の顧客が離れてしまったとしてもカバーできる
見込があったことなどが大きく影響しています。

大事なことは、このような前提条件やF社の置かれた経営環境を冷静に
見極め、長距離の仕事を辞めることのメリット(実車率の向上ひいては
利益率の向上)とデメリット(受注減や顧客離れ)について、社内で
議論、検討し、思い切った意思決定を行ったことだったと考えています。

また、デメリットを最小限に抑えるための対応策も事前に検討しました。
例えば、お客様への真摯な説明をしていったことで、お客様によっては、
長距離の仕事を断ったために一度は受注が大きくダウンしましたが、
その後短距離の仕事が増えてきている先もあります。
これらのことが、F社の経営判断のポイントだと感じています。

次回も『実車率』を上げる取組をしている企業の例をみていきます!

執筆者:
柏野里奈(コンサルタント)
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/kashino/

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  今日から実践!基本からの生産管理
  第14回 改善の基本は現場の観察

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前回は、外注先の協力体制を構築してクレームを減らしたA社の事例を
ご紹介しました。
今回は、現場観察の重要性について考えてみましょう。

■改善のポイントは「本当の問題」を見つけること生産現場における
改善では、生産性やサービスの向上を目指して仕事の手順ややり方を
変えていきます。
改善の手順としては、まず「問題」を見つけ、そして「どのように変える
か」という解決策を考えることになります。では、「問題」はどのように
して見つければ良いのでしょうか。

「問題がないのが問題だ」という言葉がありますが、現場で意見を聞く
と、問題があるにもかかわらず「問題はありません」という反応になる
ことがあります。長年、同じ業務を継続していると、これまでの状況や
作業方法が当たり前となり、「問題に気づかない」ようになってしまう
ことが多いためです。

「問題」とは、現状とあるべき姿とのギャップですから、生産性などの
データを分析すれば、どこが目標に達していないかは見つけることが
できます。しかし、これは「結果として表れている問題」です。
この問題を解決するためには、その裏にある「本当の問題」を見つけ
なければならないのです。

■現場観察の重要性
改善活動において難しいのが、この「本当の問題」を見つけることです。
データを分析するだけでは、「本当の問題」は分からないからです。

そこで重要なのが現場の観察です。現場を観察する際には、「なぜ
このようにしているのか」「なぜこうなっているのか」を考えながら
冷静に観察することが大切です。先入観を持たずにじっくりと現場を
観察することで、無駄な作業や動作、手待ち、トラブルの種などを
感じることができるのです。

しかし、それですぐに「本当の問題」が特定できる訳ではありません。
観察できるのは、目の前の現象であり事実だけです。そこで、「これが
本当の問題かな?」と感じたことをデータに取り、そして分析し、
さらにあるべき姿を描いてみます。このように問題意識を明確にした
上で、再度観察することで、「本当の問題」が見えてくるのです。

■現場観察の工夫
 現場を観察する時は、単に目で見るだけでなく、写真やビデオで撮影
することも効果的です。現場を離れてから落ち着いて見直すと新たな
発見があったり、ビデオ撮影をすれば、仕事の流れを再確認したり
作業時間の測定も行いやすくなります。さらに、自分で実際に作業を
行ってみることで問題に気づくこともあります。

■問題発見力を高めるために
 「本当の問題」を見つける力を高めるためには、多くの現場を見る
こと、そして「何が問題か」を考えることの経験の積み重ねが重要です。

 一見、問題のなさそうな現場でも「問題がない」ことはありません。
「現場は問題の宝庫」です。先入観を取り払って「何が問題か?」を
冷静に観察してみましょう。

 次回は、生産現場の観察で問題を見つけたZ社の事例をご紹介します。

執筆者:
澤田兼一郎(中小企業診断士)、犬飼あゆみ(中小企業診断士)
執筆者ご紹介 → 
http://ct.mgrp.jp/staff/sawada/
http://ct.mgrp.jp/staff/inukai/

アドバイザー:
MABコンサルティング 中小企業診断士/一級建築士 阿部守先生

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■■□ みどり合同税理士法人グループ セミナーのお知らせ □■■

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〇「市村洋文氏の経営者特別強化合宿」大好評につき第2弾開催決定!

営業目標を必達したい!
社内を燃える集団にしたい!
とお考えの経営者の方、後継者の方、自分を変えたい方に自信を持って
お勧めします。

毎年1000名以上のオーナー経営者と渡り合う現役トップ営婁マン
市村洋文氏による一泊二日の経営者特別強化合宿」を企画しました。

この合宿では、市村氏が今まで培った営業ノウハウと燃える集団作りの
方法を、目標を必達する事業職略の立て方と共に、2日聞の合宿の中で、
受講者ととことん対話をしながら、伝授頂きます。

開催日時:4月11日(土)10時集合~4月12日(日)16時解散予定
参加費 :298,000円(税込、研修費、宿泊費、飲食代込み)
定 員 :20名 定員になり次第締め切らせていただきます。
会 場 :高松テルサ 香川県高松市屋島西町2366-1
主 催 :みどり合同税理士法人グループ

詳細・お申込方法はホームページをご確認ください。
https://www.mgrp.jp/archives/2246/

〇「みどり節税相談会」お気軽にお越しください!
     
高収益法人の経営者および資産家向け特別相談会のご案内です。

決算直前でも節税できないか?
相続税が増税となった今、やっておくべきことを一緒に確認しませんか?
東京の資産家が密かに行っている相続事業承継対策もお教えします!

生前贈与、相続・事業承継対策、所得税増税対策、納税資金対策、
争族対策などご相談ください。

開催日時:4月20日(月)13:00~19:00
 ※いずれも事前予約制・1人2時間程度
 ※当日都合のつかない方は、ご相談ください。

参加費 :5,000円(税込)
定 員 :各月10名程度   
会 場 :みどり合同税理士法人 高松市塩上町3丁目1-1
主 催 :みどり合同税理士法人グループ
・株式会社みどり財産コンサルタンツ

詳しくはホームページをご確認ください。
https://www.mgrp.jp/archives/2297/

<お問合せ・お申込み>
 みどり合同税理士法人グループ
 顧客サービス室 久保、山下
 TEL:0120-310-344/087-862-5033
 FAX:087-834-0882

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■みどり合同経営 Information
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■お問い合わせ先・ホームページ■

株式会社みどり合同経営

【本社】東京都千代田区神田多町2丁目1番地 神田Y5ビル 2F
Tel 03-3258-5271 Fax 03-3258-5279

【高松】香川県高松市塩上町3丁目1-1
Tel 087-834-0301 Fax 087-834-0882

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