みどり合同経営メールマガジン 2013年10月10日号を発行しました

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◆☆         みどり合同経営 メールマガジン
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◆☆◆☆        http://ct.mgrp.jp/
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◆☆◆☆◆☆                 2013年10月10日号
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さわやかな季節になりましたが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

このメールマガジンは、ご縁を頂いた方に配信しています。
配信不要の場合は、恐れ入りますが、末尾に記載しております方法にてご連絡
をお願いいたします。

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▼ INDEX

<好評連載中>

■ 管理会計は大企業だけのツールではない! ~気付く力を養う会計~

  第13回:<ステージ2>月次の実績は把握でき、かつ、それにもとづいた
  管理を行っている企業(4)

■ 中小建設企業のM&A

  第5回: フリーキャッシュフロー法 (2)
   

<セミナーのご案内>

■ 「太陽光投資の盲点と対応策!!」セミナー

■ 「きらめき倶楽部 特別講演会」 第2回定例会

<お問い合わせ>

■ メール配信の中止及び設定の変更等

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 管理会計は大企業だけのツールではない! ~気付く力を養う会計~

 第13回:<ステージ2>月次の実績は把握でき、かつ、それにもとづいた
  管理を行っている企業(4)

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皆様、こんにちは。

前回までは、小売店の責任者の方からお聞きした話として、その会社の
業績評価にあたって、本社側が当初の予算をオーバーしてつかった経費を
店舗側に配賦されてしまうため、店舗側がどんなに頑張っても、予算を
達成できず、社内での評価が得られないことが、現場側ではストレスであり、
やる気がなくなってしまっていることについてお話しました。

今回は、その評価(管理会計)上の問題点と改善策について、お話したい
と思います。

人は誰しも、自分でコントロールできることに関しては、責任を持って
その使命を果たすことができます。しかし、自分でコントロールできない
ことになると、当たり前のことですが、責任は取れません。この首都圏で
小売店を営む会社は、このような当たり前のことを管理会計上、考慮して
いなかったため、店舗責任者の不満がたまったのです。

具体的に言えば、本社費というものは、店舗の責任者がコントロール出来る
経費ではないため、本社が予算を超えてつかった経費まで「あなたの責任
ですよ。」と店舗責任者に責任を負わせることになってしまえば、
「じゃあ、本社の決済権も私に下さい。」ということになってしまいます。
つまり、予算を超えた本社費まで、各店舗に負担させることが、不公平で
あり、そのため、店舗責任者から納得が得られないのです。

それでは、これを解決するためには、どうすれば良いのでしょうか?

答えは簡単です。予算を超えた本社費を各店舗に負担させなければ良い
のです。「本社の今期の予算はこれです。ですので、あなたの店舗の今期の
本社費はこの金額です。この金額は年度を通じて変わりません。」と
本社側で言っておけば、店舗責任者は「本社がいくらつかおうと私には
関係ないんだな。」と分かり、店舗運営に集中できるし、自分のコント
ロール外の経費の責任も負わされないので納得するでしょう。
その一方で、本社も予算達成の努力をしなければなりません。

このように、各部門の業績評価をするにしても、公平感や納得感を得られ
なければ、現場の人達は気持ちよく仕事を出来ない可能性があります。

一度、業績評価の仕組みを見直してみてはいかがでしょうか?

みどり合同経営 コンサルティング部長
シニアコンサルタント 萬屋博史
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/yorozuya/


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  中小建設企業のM&A
 
   第5回 フリーキャッシュフロー法 (2)
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前回はフリーキャッシュフロー法の全体像と過去および将来のキャッシュ
フロー分析について書かせて頂きました。今回は残りのステップの留意
点を確認していきます。

【ステップ3:資本コストの推計】
キャッシュフローを現在価値に引き直すための割引率を算出する事が目的
となります。この割引率を資本コストといいます。

資本コストとは企業が資金を調達するためのコストであり、借入金に
かかる有利子負債コストと株主からの資本調達にかかる株主資本コストが
あります。
この2種類のコストを加重平均したコストをWACC(通称:ワック)と
呼び、割引率として用います。

有利子負債コストは損益計算書の支払利息と貸借対照表の有利子負債を利用
して算出する方法等があります。一方で、株主資本コストは算出が難しく、
絶対的な正解は存在しない指標となります。

この割引率次第で企業価値は大きく変動する事から、割引率をどの程度に
するかは非常に重要になってきます。

【ステップ4:継続価値の計算(事業価値の計算)】
企業価値を算定する場合、継続企業(事業が半永久的に存続していく)が
前提となります。そのため、例えば将来計画が5年間しかなかったとしても、
6年目以降の価値も算定していく必要があります。

このような6年目以降の価値をTV(ターミナルバリュー)と呼びます。
その算出に当たっては企業の一定の成長率を考慮していく事となります。
株主資本コスト等と同様で、この成長率次第で企業価値は大きく変動する
ため割引率同様に慎重に判断していく事が求められます。

建設業の場合には、全体の建設市場が縮小傾向にある一方で、業界の仕事
内容は多岐に渡っている事から、成長する分野や縮小する分野など違いも
出てきます。そのため対象企業の強みや今後進出する分野等を見極めて、
出来るだけ正確な成長率を算定していく事は企業価値の算出のためにとても
重要となってきます。
 

【ステップ5:企業価値の計算】
上記から算出された将来キャッシュフローの現在価値が企業の事業価値に
なります。しかし、企業が保有する資産の中には事業に使用していない遊休
資産等が存在している事もあります。このような非事業資産(本業と無関係な
資産)を考慮する事も、企業の価値を算出する上で大事になります。

このような資産の処分価値を事業価値に加えて企業価値を最終的に算出して
いきます。 

企業価値の算出には正解がないと第二回のメルマガで書かせて頂いたように、
フリーキャッシュフロー法では割引率次第で企業価値が大きく変わってきま
す。

次回はその重要なポイントとなる割引率についてご説明をしていきます。

☆ポイント☆
企業価値は割引率により大きく変動するため、慎重に判断していく事が
必要になってくる。

みどり合同経営 コンサルタント 林田 晃尚
(日本公認会計士協会準会員)
執筆者ご紹介 → http://ct.mgrp.jp/staff/hayashida/

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セミナーのご案内: 

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「太陽光投資の盲点と対応策!!」セミナー
~土地や屋根がなくても節税と高利回りの両立可能な太陽光投資はできる~

【日時】  2013年10月19日(土)15:00~19:00(受付14:30~)  
【会場】  高松市塩上町3-1-1 みどり合同経営ビル2F
【受講料】 5,000円(セミナーのみの参加は3,000円)
【定員】 30名(定員になり次第締切ります)
【主催】 みどり合同税理士法人グループ

【内容】 太陽光発電投資事業のトップレベル専門税理士が揃ったみどり
合同税理士法人グループが、太陽光発電を活用した相続・事業承継対策、
税金の節約術、高利回りの投資案件としての活用術をわかりやすく丁寧に
徹底解説いたします。
     
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「きらめき倶楽部 特別講演会」 第2回定例会

ガイアの夜明けで大反響!
「日本一のお客様に夢と感動を与える旅行会社社長が語る経営の極意!!」
~観光産業の意外な波及効果~ 従業員のモチベーションの高さは、
ディズニーランド以上?

【日時】  2013年11月1日(金)17:00(受付16:30~)  
【会場】  リーガホテルゼスト高松 高松市古新町9-1
【参加費】 講演会:3,000円 
      定例会・懇親会:5,000円 
【主催】  きらめき倶楽部(みどり合同税理法人グループ)

【内容】 ガイアの夜明け(平成25年8月13日テレビ東京系放映分)でも
紹介された、日本で最もユニークな勝ち組旅行会社の熱血社長が語る、
観光産業の舞台裏と経営の極意。特にシルバー産業、富裕層ビジネスに
関心のある方は必見です。不況下の旅行業界で、過去最高益を上げ続ける、
独自の経営術を公開していただきます!!

 ◎講師◎ 株式会社グローバルユースビューロー
      代表取締役社長 古木 謙三氏(こぎけんぞう)

<セミナーに関するお問合せ・お申込みは下記まで>
 TEL:0120-310-344/087-862-5033
 担当 顧客サービス室 山下、村上 

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